同居ノススメ
「うん!夜はこれから!これから!
あっ!でも桃はお風呂入ったり
ゆっくりしてて。
まだ熱あるし、安静にしといてね。
ちゃんと温かくしとくんだよ!
俺、一回、職場戻って、クルマで
自宅に行って・・荷物、取ってくるからさ」
「えっ!?あ・・・」
と桃が戸惑ってる間に
慎太郎はパパっと身支度を整えて
「じゃあ、行ってくるわ!
なんか夕飯になりそうなものとか
食材も買ってくる!桃は夕飯は?」
「あっ・・
さっきゼリー飲料飲んだから・・」
「じゃあ!プリン買ってくるよ!」
『えっ?そこでなぜプリン?』
と突っ込む気力もなく
「あっ・・ありがとうございます・・」
とお礼をいい、
「鍵だけ借りて行っていい?」
と言い、
テーブルの上にあった桃の鍵を持って
「じゃあ!いってくるね~~!!」と
慌ただしく
出かけていった慎太郎の背中を
桃は呆気にとられて
見送ることしかできなかった。