同居ノススメ

「おっ!おう、
ふはははっ!なんか・・面白いな!

まあ、どちらの桃も、
俺にとっては

とっても魅力的なんで、

覚悟の程をどうぞよろしく」

「なんの覚悟よ?」

「そこは企業秘密だ」

「ふーん」

「って、おいっ!
掘り下げてこないのかよ?」

「うん、別に。たぶん簡単には、
おしえてくんないでしょ?」

「そうだな・・そう簡単には。」

「ほぉら、やっぱり!

なら聞かないー


ふーっお腹いっぱい。

慎太郎の作るご飯食べてたら、
太りそう・・美味しくて、
ついつい食べ過ぎちゃう」

とお腹をポンポンと
叩きながらいう桃の姿を見て

「いやいやむしろ
桃はもっと丸くなったほうがす
いいんじゃないか?」というと


「むむっ!もしかして・・・
わたしが丸くなったところを

煮て焼いて
食っちゃうんじゃないでしょうね・・・?」

と疑いの目を向けてきた。

「おっ・・おっい・・桃・・・

食っちゃうって、意味わかって
言ってる?」

と慎太郎は慌てて言うと


「ん?食っちゃう?
『あんたがたどこさ』の歌詞の中に
あるじゃん。

煮てさ、焼いてさ、食ってさ~って、
歌、知らない?」

とあっけらかんと答える桃。

「なんだ・・・歌かよ・・焦った・・」

「なに焦ってんの?」と
ケラケラ笑う桃。

『コイツ・・!
俺の気持ちをおかまいなしに、
こういう発言してくるよな・・
悔しい!!』

< 71 / 200 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop