同居ノススメ

連絡はこまめにお願いします。


ピピッ・・・

ピッピ・・

んもお!!またアラーム・・・
これで、スヌーズの何回目かだ。

音の在り処を探す桃。

左手でシーツの上を
スルスル撫でる。

するとギュっと、
アラームの在りかを
探っていた手を握る感触。

その感触に慌てて
「わっ!?」と目を開けると
慎太郎が一足先に起きていて

桃の寝顔を見つめていた。

「おーい!起きてるなら
アラーム、止めといてよー」

と言うと

「ごめん、
桃の寝顔に見とれてて、うっかり」

「朝からいうことが甘すぎるよ、
慎太郎さん。

ほら、今日は用事があるんでしょ?
支度しないと」と

桃は、
ベッドから這い出ようとしたとき

それを阻止しようと
慎太郎は握っていた桃の手を

ぐいっと引っ張り、
バランスを崩した桃は
慎太郎の胸に収まる形になってしまった。
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