同居ノススメ

「そりゃーそうよ。
子どもたちは給食だけどねー」

「そうだったの?
そういうこと早く教えてよ!」

「えっ!?
だって聞かれなかったし・・

って、
なんでお弁当にこだわるの?」

「弁当・・
俺の分も作って欲しいなー
って思ったの!!!」

と口をとがらせて、

拗ねる慎太郎。


「あっ!そういうこと?

でもさー、慎太郎のとこって
女性ばっかの職場なんでしょ?

そういうの結構、女性は目ざといと
思うよ?視線が痛いと思うよ?

作るなら自分で・・・」

と桃が言いかけると

「いいの!!俺は
桃が作った弁当が食いたいの!!」

というので

「わかった、わかったよ、作るから!

でも、今日は勘弁して!
もう時間ギリギリなんだ!」

と言い、桃はパパっと準備をし、

「じゃあ!いってくるね。
残業がなければ18時には、
帰れると思うからー」

と言い、家を出て行った。

1人取り残された慎太郎は
桃の作ってくれた朝食と
弁当の残りであろうおかずを
口に運んだ。

『うっわ・・胃袋掴まれるって
こういうこと?

コレが毎日の弁当に入ってたら・・
俺、絶対に幸せだ』

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