T.A.B.O.O~満月のPerfect Crime~
「よし!上出来!」

そう言われ嬉しそうに俯いた美羽。シフトの休日希望もしっかりと出した。そう、満月日の解るカレンダーを見つけその当日と翌日を休みにして前日は早番に…と。

「この連休と前の日の早番だけでいいの?」
「はい!」
「この日…何かあるの?」
「えと…大切な人が帰ってくるんです。1ヶ月に1回のペースで…」
「それはそれは…」

"ごちそうさま"と言わんばかりに橘は了承した。毎月こんな感じでの休日希望になるとも伝えた美羽に対して笑って答えもした。
何度目かの出勤も終えて家に帰る。次の和希との再会にどうしよう、何をしよう…そればかりを考えていた。
< 110 / 241 >

この作品をシェア

pagetop