T.A.B.O.O~満月のPerfect Crime~

*scene3*遅刻

それから美羽はTe adoroでの仕事を必死になって覚えていった。解らないことは全て聞いた。幸か不幸か…スタッフは美羽を含めて4人、いや、近々3人になると言う少数だった。アクセサリー類等のドレスコードも決まりはないため和希から貰った婚約指輪もネックレスとして着けていることが出来た。

「じゃぁここお願いしても良い?」
「は…はい!」
「クスクス、お願いね」

そうして橘に頼まれた所の整理を始めた。1つ1つ手に取ってはきれいにならしていく。その様子を見て橘は穏やかな表情を浮かべていた。案外早くに整理も終わった美羽は1つ大きく深呼吸をしながら橘の元に向かった。
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