優先順位


そこには、慎也と同じクラスのグループの子たちがいる。中には拓也君がいるから、きっと今日の放課後言っていた慰め会なのだろう。

「大輝と、なんで澪もいるんだよ」

いつもより声が低い慎也。

「今日クリスマスで。優に呼ばれてカラオケ言ったら大輝君と会って!ね?」

説明下手の私が大輝君に助けを求めると。

「こんな恋人たちのイベントの日に、可愛い彼女ほったらかしてていいのー?」

ニッコリと笑って、大輝君は私の頭の上にポンと手を置いた。

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