優先順位
その瞬間。
「こい」
いきなり、慎也に手をひかれ何処かに向かって早歩きで歩き出した。
え!何!?てか、手!!
なにが起こったのかわからなく、
手を繋がれたことも初めてで。
私の頭の中はプチパニック状態。
連れてこられたのは、さっきまでいたカラオケで、手を繋がれたまま慎也はカウンターでスタッフと話して隅の部屋に連れてこられた。
「慎也?」
パッと手を離された瞬間。
バン!
壁に追い込まれ...