優先順位
その瞬間。
勢いよく女子トイレの扉が空いて、
慎也と優が入ってきた。
「澪!!大丈夫か!!?」
「澪!怪我はない??」
ふたりとも、真っ青になって飛び込んできたけど、
「あれ...澪。大丈夫そうだね。びしょ濡れだけど、みんなびしょ濡れだね?」
状況が読み込めてない優。
「お前ら、2度と俺の彼女に手出すなよ。」
「ごめんなさい。」
美雨は真っ青になり、素直に謝ると友達を連れてトイレから出て行った。