クールな同期が私だけに見せる顔


部屋に呼んでくれないなら、その限りの付き合いで、長く付き合う相手じゃない。

入れてくれなきゃ、別れてやるって言えばいい。

「省吾、別れたいなら、なんていうかな。
別れてもいいよって、言うだろうな。
絶対に。省吾なら迷わずそう言う」

考えるまでもない。

そう言わせるために、行動してるもん。
いつも、同じ。相手が遠ざかって行くように、仕向けるのだ。

「晴夏、ここで文句だけ言ってても、何も解決しないでしょう」

咲良が愚痴を言うのも、そのくらいにしておけと釘を刺した。

言ってる方だって、感情が無いわけじゃない。

だんだ切なくなってくる。

「嫌だ、それ以上聞きたくない、咲良」

私は耳を塞いだ。

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