クールな同期が私だけに見せる顔
「あら、居たの?」
美登里さんだ。いつの間にか、席にいる。
「すみません。ちょっと席を外していたので」
彼女は、いつのまにか戻っていた。
「いいわ。ちゃんと留守番してくれてたんだもの」
「はい」
「それで、何の用事だったの?」
「はい?」
「さっき、営業に行ったら島村課長が、あなたと二人で会議室にこもってるって、聞いたものだから」
「ええ、ちょっと。個人的なことなので。何でもありません」
「個人的な話して?何で営業課長の島村さんが呼びに来るわけ?
何かあったんでしょう?なんの話よ、言いなさいってば」美登里さんがまくしたてる。
「業務上のことですから、言えません」
「どうして言えないの?言えないっておかしいでしょう?」
「お、おかしいのは美登里さんでしょう!!」
気が付いたら、立ち上がっていた。
感情的になっていた。
思ったより、大きな声で言ってしまった。