クールな同期が私だけに見せる顔
「ごめんなさい。言い過ぎました」
すぐに訂正する。
「おかしいって、どういうことよ」
彼女も引き下がらない。
「感情的になっただけです。気にしないでください」
「何が言いたいの?はっきり言えば?」
美登里さんは、つかつかと私の横にやって来た。
売り言葉に買い言葉だ。
「はっきり、言っていいんですか?そんなこと言うと、本当に言いますよ」
バンと机をたたいて言ってしまった。
「言えばいいじゃない」
美登里さんも引き下がらない。
「もう、嫌です。私は、あなたと一緒に働くのはもう、嫌です」
美登里さんは、驚いて口をあけたまま私を見てる。
「ええっ?何を言い出すの?」
私は彼女に詰め寄って、啖呵を切った。
「心配しないでください。私が辞めますから」
美登里さんの目がさらに大きくなった。
「辞めるって、会社を?」
「はい。総務課長には休み明けにでも伝えます」
「鈴木さん、それ、本気なの?」