クールな同期が私だけに見せる顔


省吾は、私のことどうしたらいいのか戸惑ってるように見える。

会うなり苛立ちを隠さず不機嫌そうにしてるし、こういう時の彼に話しかけるのは緊張する。

正直に言うと、彼の姿はどんな姿でも飽きない。

今、頭の中で何を考えてるんだろう?

どうしたら、不機嫌が直るんだろう。

そう考えてると、時々鋭い目で睨みつけてくる彼のこと、うっとり見とれてしまう。

じっと見ていると、彼を怒らせている張本人が自分だということさえ忘れてしまう。


不機嫌にして、口数が少ない姿も好き。

気安く視線を向けるなって、私に向ける冷たい顔も嫌いじゃない。



届きそうな位置にある、彼の手に指を伸ばそうとして止めた。

小さくため息をつく。

私は、彼が美登里さんと親しそうにしてた姿を思い出す。

それに、勇気を出して手を伸ばしても、彼の指に弾かれたら余計に悲しくなってしまう。


身が縮んでしまったように、きゅうっと胸が痛くなる。


私と付き合いながら、美登里さんとも付き合ってたのだろうか?

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