クールな同期が私だけに見せる顔


「脱げって言われても……」

驚きを通り越して、私は、彼の変わりように呆気に取られてた。

えっと……
まるで違う。
これって、どう受け止めたらいいの?


省吾とはこれまでも、同期会で飲み明かして、別の同僚の家で雑魚寝してたこともある。

その時は、2人きりじゃなかったけど、こんな雰囲気にならなかった。

「省吾?シャワー浴びるから、先に出てくれるとありがたいんだけど」

彼は、答えるかわりに、ちらっと私のことを見た。

シャワーヘッドを自分に向け、残っていた泡を洗い流した。

そして、口元を固くしたまま、蛇口をひねってお湯を止めた。

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