クールな同期が私だけに見せる顔
「お前今さら、なに恥ずかしがってるの?」
「今さら?」
「晴夏の裸なら、昨日散々見たし。今さら隠しても無駄だけど。昨日は、小さな明かりだけだったから。もう一度、明るいところでじっくり見たい」
「お願い。嘘でもいいから昨日は、何もなかったって言って。そうすれば、今まで通り……」
一応、私が目覚めた時は、ちゃんと服着てたし。
彼は首をちょっとひねって、言った。
「ダメだよ。晴夏、俺は嘘はつけない。あったことを、なかったことには出来ないよ」
「そんなこと言わないで。いっそのこと忘れちゃえば、いいんじゃないかな」
彼は、私の言葉を無視したくせに、私の体をじっと見つめている。
「晴夏?その格好、止めてくれって、ちゃんと警告したぞ」
彼は、鏡の前に私を引っ張ってきて、Tシャツの裾をまくり上げた。
濡れたTシャツが脱がされて、上半身があらわになった。
「何するのよ」
「こんな格好で挑発するなって言ったよな。警告ちゃんとしたぞ」
ショーツに伸びた手を必死に押さえる。
「抵抗しても無駄だよ。俺、もう晴夏のこと、隅々まで知ってしまったんだ。
これから、俺は嫌でもお前の体を見ると、昨日のことを思い出すよ。
晴夏が俺の腕の中でどんな風だったのかって」
「私は、知らない」
「きれいだよ。晴夏の体。
明るいところで見たいって、言っただろう?いつまでも見ていたい」
私は、いつも寝るとき外すから、下着をつけていない。
だから、私は、上半身の裸を彼の前にさらしている。
きれいだって言われて指でなぞられても。
それより……
ん?なに、これ?
「これって?」あれじゃないですか?
あざの跡のようなものが、肌に残っている。
「昨日の行為の結果だ。
だから、うやむやにはしておけないって言ってるだろう?
俺、昨日、お前のこと何度も。しっかり抱いたから」
省吾は、悪びれずに言う。
「抱いた?」
「俺は、君と体の関係を持った。
だから、もう俺たち、他人じゃなくなったってこと」
「お願い、もう止めて。それ以上言わないで」