クールな同期が私だけに見せる顔
「なんだ、それ」
キョトンとして、本当にびっくりした顔をした。
「なんだそれって、しらばっくれる気?
省吾、言い訳出来ないわよ。あなたが部屋に女の人を連れ込むのを、この目で見たのは、私なんだから」
驚いていて、大きく見開いていた省吾の目が、キラッと光った。
光っただけじゃない。こっちを見てニヤッと笑う。
どうしたの、省吾?
何か気が付いたっていうの?
見るからに、形勢逆転してる。
不安そうにしていた省吾の顔はどこかに消え、自信みたいなものが見える。
彼は、私から手を離して、腕を組んだ。
「見たって、いったい何を見たの?」
彼は、笑いをこらえるように言う。
「だから言ったでしょう?あなたの部屋に女の人が入って行ったのよ」
「たまたまじゃないか?セールスに来た女性だって部屋の中にに来ることがある」
「セールスに来た女性が、部屋の中に何十分もいるわけがないでしょう?」
部屋に女性を入れたのは、あなたよ。
私は目いっぱい非難する姿勢で詰め寄った。