フラワーガーデン【アリシア編】
おかしいわ。
手綱が装着してある。
鞍も……
鐙も……
「お嬢さん、駅はもう間に合いません。ですから、『英雄の丘』を下りていかれるといいですよ。あそこの裾野はカーブがきついから汽車もかなり慎重にスピードを落としますから」
寝ていたはずのポールが戸口に寄り掛かりながら笑っている。
「ポール!」
「大旦那様は、車は出すなとは言いましたが、『馬は出すな』とは言ってませんでしたから」
ポールが日に焼けた顔から白い歯を覗かせて笑う。
「それにおいらは今、昼休みでお昼寝中ですから何も見てません」
「ありがとう、ポール!」
「さぁ、お嬢さん。時間が無いんでしょう!急いで」
私は彼に抱きつき頬にキスをすると、急いでポールが屈んで組んでくれた手の上に足を掛け、ひらりとペガサスにまたがる。
手綱が装着してある。
鞍も……
鐙も……
「お嬢さん、駅はもう間に合いません。ですから、『英雄の丘』を下りていかれるといいですよ。あそこの裾野はカーブがきついから汽車もかなり慎重にスピードを落としますから」
寝ていたはずのポールが戸口に寄り掛かりながら笑っている。
「ポール!」
「大旦那様は、車は出すなとは言いましたが、『馬は出すな』とは言ってませんでしたから」
ポールが日に焼けた顔から白い歯を覗かせて笑う。
「それにおいらは今、昼休みでお昼寝中ですから何も見てません」
「ありがとう、ポール!」
「さぁ、お嬢さん。時間が無いんでしょう!急いで」
私は彼に抱きつき頬にキスをすると、急いでポールが屈んで組んでくれた手の上に足を掛け、ひらりとペガサスにまたがる。