フラワーガーデン【アリシア編】
暫くすると、彼は両掌に乗る位の紺のベルベット調の箱を私に渡すと、「誕生日おめでとう」と微笑んだ。

「何?」

私は箱を手に首を傾げる。

エドは手で箱の上蓋を開け、その中を私の方に向けて見せた。

箱の中には、眩いばかりのエメラルドの宝石が輝いていた。

「ティアラに、ネックレスに、イヤリング……。こんなにもらえないわ」

「気に入りませんか?」

「そう言う問題じゃなくて……」

「あなたの瞳の色に合わせて作らせたのですが」

エドは、ネックレスに手を伸ばすと嬉しそうに私の首に掛け、最後にティアラをちょこんと頭に乗せると、じっと私を見つめた。

「今日は、僕からあなたに少しだけサプライズをさせて下さい」

エドの言っている意味が分からなくて、更に首を傾げると、ずれてしまったティアラをそっとエドが直してくれる。

「このイヤリングは僕からのプレゼントですが……」

彼は箱からイヤリングを取り出し、掌に乗せるとその手を閉じた。


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