フラワーガーデン【アリシア編】
ああ……


なんて、綺麗なんだ。


いや、綺麗という言葉自体が彼女を形容するにはあまりにも陳腐だ。


「先生が無事でよかった……」

「はは。それは……僕のセリフだよ」


アリシアが僕のことを心配して

僕を抱き締め

しかも泣いている。


僕のために?


この時の僕はどうかしていたのかもしれない。

何かが……

彼女との間に引いていた一線がプツンと切れてしまったのかもしれない。


「ありがとう……アリシア」


僕は彼女の顔を引き寄せ、キスをしてしまっていた。



「きゃっ!」

バッチーーーン!!!!



アリシアの護身術の次なる犠牲者は意外にも(と言うか当然?)僕だった。





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