フラワーガーデン【アリシア編】
「ひどい。なんで、そんなことゆうの?」

「悪い。ついかっとなって」

「私……抱かれたくないなんて言ってない。ただ恥かしいだけなのに……」


涙が頬を伝って、パタパタと絨毯を打ち、消えていく。


「ごめん。あいつ、お前のこと意味深に触ってたし……。それに、一緒に旅してたって聞いて……」

「でも、何も無かったわ」

「うん。ヤキモチだから、これ。……みっともないな」


真っ赤になって顔を覆うジョージが愛しくて、なんだか急に切なくなって、ジョージを抱きしめる。


「今度、会ったら、その時、しよう」

「……いや」

「今は、やばいって気づいた。その……よく考えたら、用意してないし」


私はジョージの言葉にピクンと反応すると、体にシーツを巻いたまま、たーーーーーーーーっと走って机の引き出しを開けた。


準備なら、あるわ。


例の物を引き出しから出そうとして、思いとどまる。


……ううん、ダメよ!


これはアマンダが私と先生に、って勘違いしてくれたものだから。




< 251 / 269 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop