フラワーガーデン【アリシア編】
私は星条旗を引き抜き、目の前に持ち上げ、その旗の向こう側でニヤニヤと意地悪な笑みを浮かべるエドをキッ!と睨んだ。

これはきっと、この間、蹴り上げちゃった私に対する仕返しなんだわ!
心配なんかしないで、もう一回くらい、蹴っちゃっても良かったのかも!

その私の考えが彼に伝わったのか、エドはサンドウィッチを摘まむと、その時の話題を口にした。


「しかし、あの時は参りました。もう、死ぬかと……」

「あれは……ごめんなさい」

「あのせいで僕は再起不能になりました」

「えっ?!」

「冗談ですよ」


エドは両手を顔の前で組むと、真顔で私を見つめている。

途端に私は居心地が悪くなる……。


なぜこの人はこうも何もかも見透かそうとするかのように、私の事を見るの?


彼はすっと椅子を引き立ち上がると、テーブルを回って私の方へと歩いてきた。


「食事が進まないようですね。部屋に案内しましょう」


私は差し出された彼の手に顔を背けると、テーブルに手を掛け立ち上がった。



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