先生だって遊びたい

寮を出て行き南校舎2階の職員室に向かうと光浦先生の机の上の本の下に隠すように外泊届けを置いておく事に成功したのであります。

「これで良しと」

職員室を出て1階の保健室に向かうと鍵が閉まっているはずの扉が空いていたのであります。

「あれ？私締め忘れたか？光浦に見つかったら、また小言言われるところだわ」

　（ヤバイヤバイ）

保健室には3台のベットがありそれぞれをカーテンで仕切れるようになっているのだがひとつのベットだけカーテンが閉まっており寝息が聞こえて来たのであります。

　（泥棒？）

「誰かいるの？」

美鈴は声を掛けてみたが返事がなくカーテンをそっと開けると知らない男の人が寝ていたのであります。

「ちょっとあんた誰？起きなさいよ！」

声を掛けても起きる気配がなく仕方なく美鈴は体を揺り起こそうとするとその男は…

「まひろちゃんー愛してるよだからもう少し寝かせて…」と寝言のように言うのであります。

「何処の女と間違えてるのか知らないけど早く起きてよ！」と布団を剥ぐと男に腕を捕まれ抱き寄せられキスをされたのであります。

「ん……」

バッシン❢

「痛っなにするんだよ！」

短髪で少しブランの瞳シャープな顎で一般的にイケメンの部類に入るであろう男は左頬をおさえ美鈴を睨みつけるのであります。

「何するんだってこっちのセリフ！あんた誰?!ここで何してるの？警察呼ぶよ！」

「はぁ？お前こそ誰だよ？」

「私はここの先生ってか養護教諭よ！」

「俺もここの教師だよ」

「…教師？……」

「あぁ体育教師！新しい養護教諭が来るって言ってたけどもっと若い先生が来ると思ってたのに残念…」

「若くなくて悪かったわね!? ﾌﾝ！」

「ふぁーぁー少し早いけどそろそろ行くか…」

男は大きなあくびをしてベットを降りると保健室の出口へ向って行く、そこへ扉が開き真奈美が入って来たのであります。

「あっ北島先生また保健室で寝てたんですか？ダメですよ！」

「鍵が開いてたんで泥棒が入らないように番しといたんです」と言いその男は保健室を出て行ったのであります。