先生だって遊びたい
皇輝の彼女が妊娠?!
月曜日の朝6時、保健室に向かう廊下はまだ静かだった。
美鈴は土曜日に【INFINITY】に行っていた女子生徒二人に罰として保健室の掃除をするように言った事を後悔していたのである。

「朝の弱い私が早朝なんて言うんじゃなかった…まさか教師の私が行かないわけにいかないよねあぁ眠たー」

「「おはようございます」」

 (朝から元気だこと)

「ぉはよう…ちゃんと来たんだね?」

 (偉い偉い)

「先生大体の掃除は済ませましたけど後何すればいいですか?」

 (うっわー拭き掃除も終わってるじゃん)

「あんた達何時から掃除してるの?」

「5時からですけど?」

「5時ー?!そんなに早くから?」

「だって先生早朝って仰ったじゃないですか?」

 (はい…おっしゃいました…おっしゃいましたけど早すぎないかい?)

彼女達が言うには、光浦先生が早朝といえば朝5時の事らしく今回も早朝と言われて5時だと思っていたという事だそうだ。

 (バァバァ早く起きすぎだっつの)

「あんた達コーヒー飲める?」

「はい、甘いのなら」

 (甘いのならね?…)

美鈴はコーヒーを淹れてあげると彼女達は砂糖を沢山入れて飲んでいた。

 (いくら何でも入れすぎでしょ?)

美鈴が机の引き出しからゴディバのチョコを出してあげると、彼女達は喜んで手を出して来たのであります。

「ちょっと1つづつだからね!」

「えーケチ」

「ケチじゃないさっさと飲んで寮に戻って朝飯食ってきな!」

それから間もなく彼女達は保健室を出て行った。
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