先生だって遊びたい
沢山の着信履歴は全て皇輝からであった。

 (でも今は話したくない…)

すると電話が鳴り美鈴は驚くも液晶画面も見ると【INFINITY】と表示、店長からだったのである。

「もしもし店長どうしました?」

「美鈴ちゃんの所の子また来てるよ?」

「えっ?こないだの子達ですか?」

「いや違う子、男の子と女の子2人で来てる」

 (今度は誰よ?)

「有難うございます、すぐ行きますからよろしくお願いします」

私は急いで着替えを済ませると寮を飛び出し走って通りまで出たのであります。

「もうなんでこんな時にタクシーが来ないのよ?!」

私がイライラしていると後ろから声が掛かったのであります。

「美鈴?」

振り返らなくても美鈴には声で誰だか分かった。

「こんな所で何してるんだ?」

「……タクシーを捕まえようと思って」

「どこ行くんだ?送って行こうか?」

「いい!タクシーで行く!」

 (今は顔を見たくない…)

「美鈴、こっち向けよ」

美鈴は肩を捕まれ振り向かせられる。

「いや!放っといて!」

その時タクシーが停まったので美鈴は急いで乗り込むと皇輝も一緒乗り込んで来たのである。

「なんであんたまで乗るのよ?!」

「美鈴が何も教えないから」

「お客さん出して良いですか?」

タクシーの運転手さんに聞かれ私は仕方なく返事をする事にした。

「はい…【INFINITY】までお願いします」

「クラブへ行くのか?」

「【INFINITY】の店長から電話があったの、またうちの生徒が来てるって!こないだ店長に頼んでおいたのうちの生徒が来たら連絡して欲しいって」

「ハァー今度は誰だ?ったく次から次と」

「ほんとよ…」と美鈴は窓の外を見て小さな声で呟いたのであった。
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