先生だって遊びたい
「なんじゃこりゃー!!!」

スマホの液晶画面をみて驚いていると見覚えのある名前が表示された。

「もしもし…お母さんどうしたの?」

『美鈴、あなた年下と結婚したんですって?ママ羨ましいわ❣あっパパも早く孫の顔見たいって喜んでたわよ』

 (したんですって❣って他人事のようですけど?私はあなたの娘ですよね?それにまだ結婚してませんから……)

『あっ母さん変わって!美鈴、お兄ちゃんだよ!どうして結婚するならするってお兄ちゃんに教えてくれなかったんだ?お兄ちゃんは寂しいよ…でも美鈴が幸せならお兄ちゃんは祝福するよ。結婚おめでとう❣』

 (お兄ちゃん、美鈴は幸せですがまだ結婚してないからね、その時は祝福して下さい……)

『美鈴ちゃーん、電撃結婚おめでとう。赤ちゃんの事で分からない事があったら相談して!』

 (赤ちゃんねぇ…その時はよろしくお願いします…)

「………………………」呆れて電話を切ってしまった。

 (パパもママもなんで私が結婚した事になってるのよ!お兄ちゃんだけじゃなくてキミちゃんまで…)

皇輝は目を覚ましていたようで笑いを堪えて私を見て居た。

「プッククク…もう結婚を辞める事出来ないみたいだな!」と笑う。

「皇輝、笑い事じゃない!どうしてうちの親まで広がってるの?まだ結婚してないのに…兄嫁まで勘違いして私が電撃結婚しただなんていってるし…終いには妊娠してるみたいになってるし…はぁ…」

LINEでは高校や大学時代の友達からお祝いが届いてる。

「どうしたらここまで広がるのよ!」と頭を抱えていると自分の左手に違和感があった。

「ん?」

美鈴の左手薬指には光るものがあった。

皇輝は美鈴の左手を取ると薬指のそれに口づけをして「俺と結婚して下さい」と微笑む。

そして美鈴はもちろん……

「はい❣喜んで❣❣」

 (私は居酒屋の店員か? ウフフ)

美鈴は自分で自分にツッコミを入れるくらい嬉しかった。





でも…素直に喜べてない自分も居る。

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