蕩けるくらいに抱き締めて(続き完結)
…恥ずかしいが、雪愛自身、蘇芳先生にこのままずっと抱き締められていたいと思うのは本当で。
だから、蘇芳先生の言葉に応えるように、抱き締め返した。
そんな可愛い行動をする雪愛が愛おしく、蘇芳先生は優しく雪愛の髪を撫でた。
「…ずっとこうしていたいが、昼から病院に行かなきゃいけない」
思いがけない言葉に、雪愛の目は潤み、泣きそうな顔で蘇芳先生を見上げる。
すると、蘇芳先生は苦笑いして、また、雪愛の髪を撫でた。
「明日は、朝から大事なオペがある。下準備やら、いろいろしなきゃいけないんだ」
「…そうなんですか。…寂しいけど、患者さんの為ですもの。頑張ってくださいね」
そう言って微笑むも、蘇芳先生には、無理した笑顔だと丸わかりで…
「雪愛」
「…はい?」
「寂しい時は、素直に寂しいって言え。仕事柄、離れることも多いが、こうやって傍にいる時は、これでもかってくらい甘えさせてやるから」
蘇芳先生の甘く優しい気遣いが嬉しくて、雪愛は笑顔で頷いた。
…蘇芳先生の宣言は、お昼まで実行された。…甘えさせてやる。と言うより、蘇芳先生が、雪愛に甘えていると思えてならなかったが。
「…蘇芳先生、そんなにくっついてたら、料理がしにくいです」
困ったように呟く雪愛に対し、蘇芳先生は、少し拗ねたような顔をして、更に雪愛にくっ付いた。
だから、蘇芳先生の言葉に応えるように、抱き締め返した。
そんな可愛い行動をする雪愛が愛おしく、蘇芳先生は優しく雪愛の髪を撫でた。
「…ずっとこうしていたいが、昼から病院に行かなきゃいけない」
思いがけない言葉に、雪愛の目は潤み、泣きそうな顔で蘇芳先生を見上げる。
すると、蘇芳先生は苦笑いして、また、雪愛の髪を撫でた。
「明日は、朝から大事なオペがある。下準備やら、いろいろしなきゃいけないんだ」
「…そうなんですか。…寂しいけど、患者さんの為ですもの。頑張ってくださいね」
そう言って微笑むも、蘇芳先生には、無理した笑顔だと丸わかりで…
「雪愛」
「…はい?」
「寂しい時は、素直に寂しいって言え。仕事柄、離れることも多いが、こうやって傍にいる時は、これでもかってくらい甘えさせてやるから」
蘇芳先生の甘く優しい気遣いが嬉しくて、雪愛は笑顔で頷いた。
…蘇芳先生の宣言は、お昼まで実行された。…甘えさせてやる。と言うより、蘇芳先生が、雪愛に甘えていると思えてならなかったが。
「…蘇芳先生、そんなにくっついてたら、料理がしにくいです」
困ったように呟く雪愛に対し、蘇芳先生は、少し拗ねたような顔をして、更に雪愛にくっ付いた。