何でも屋と偽りのお姫様~真実の愛を教えて~
「……っで、あれには何の意味があったんですか?」



ホストクラブを出た私たちは、ホストクラブのすぐ隣にある路地裏に身を潜めていた。
落ち着いた頃を見計らって遥斗に語りかける。



「何の事だ?」

「惚けないで下さい。
レイヤを悪者に仕立て上げて何がしたかったんですか?
あれじゃあ、もう情報集めなんて出来ませんよ」



そう言えば、遥斗はタメ息をつきながら私を見る。
私を小馬鹿にした様な目で見る遥斗にムッとしながらも彼の言葉を待つ。



「そもそも情報集めなんかいらねぇよ。
今回の依頼なんて簡単すぎて話にならねぇ」

「え……?」

「ホスト同士のいざこざ。
それがこの依頼の答えだ」

「ホスト同士のいざこざ……?」



その言葉に私はさっきの光景を頭に浮かべていた。


レイヤが悪く言われているというのに、1部のホストは愉快そうに笑っていた。
仲間に対しての行動とは思えない。



「お前も気が付いてんだろ?ホストたちが笑ってた事に」

「う……うん」

「そいつ等の中にあの店の元NO1がいたんだ」

「元NO1……?」



私が首を傾げれば『あぁ』と軽く答える遥斗。



「ちなみに今のNO1がレイだ。
もう分かるだろ?」



ニヤリと笑いながら口を閉ざす遥斗。
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