何でも屋と偽りのお姫様~真実の愛を教えて~
お店を出てキョロキョロと左右を見渡しても女の人の姿はなかった。
「……」
諦めてお店へ戻ろうとした時
「うっ……うぅ……」
近くから泣き声が聞こえてくる。
一体どこから……?
声が聞こえる方に足を進める。
路地裏で蹲りながら両肩を震わせる女の人がいた。
顔は見えないけど、さっきの人で間違いないだろう。
「あの……」
「……っ……」
「大丈夫ですか……?」
女の人の傍にしゃがみ込み背中に手を置く。
優しく撫でればピクリと体が震える。
「私……馬鹿ですよね……。
ホストと客って……分かってたのに……
気が付いたら……こんなに好きになってて……」
掠れた声が静かな路地裏へと消えていく。
哀しそうなその声になんて声を掛けたらいいか分からなかった。
黙ってその背中を撫でていれば女の人は急に立ち上がる。
「……すみません……ご迷惑をおかけして……。
……失礼します……」
「あっ……」
女の人は私の手から逃げる様に走り去っていく。
その後ろ姿をぼんやりと眺めていれば悲鳴じみた声が聞こえてきた。
反射的にそっちを見ればホストクラブの裏口に誰かがいるのが見えた。
「貴方は……」
「っ……!!」
私に気が付いた瞬間、その人は店の中へと入って行ってしまう。
一瞬しか見えなかったけど、あの人は……。
「元NO1の人……」
ボソリと呟いた声は静かに消えていった。
「……」
諦めてお店へ戻ろうとした時
「うっ……うぅ……」
近くから泣き声が聞こえてくる。
一体どこから……?
声が聞こえる方に足を進める。
路地裏で蹲りながら両肩を震わせる女の人がいた。
顔は見えないけど、さっきの人で間違いないだろう。
「あの……」
「……っ……」
「大丈夫ですか……?」
女の人の傍にしゃがみ込み背中に手を置く。
優しく撫でればピクリと体が震える。
「私……馬鹿ですよね……。
ホストと客って……分かってたのに……
気が付いたら……こんなに好きになってて……」
掠れた声が静かな路地裏へと消えていく。
哀しそうなその声になんて声を掛けたらいいか分からなかった。
黙ってその背中を撫でていれば女の人は急に立ち上がる。
「……すみません……ご迷惑をおかけして……。
……失礼します……」
「あっ……」
女の人は私の手から逃げる様に走り去っていく。
その後ろ姿をぼんやりと眺めていれば悲鳴じみた声が聞こえてきた。
反射的にそっちを見ればホストクラブの裏口に誰かがいるのが見えた。
「貴方は……」
「っ……!!」
私に気が付いた瞬間、その人は店の中へと入って行ってしまう。
一瞬しか見えなかったけど、あの人は……。
「元NO1の人……」
ボソリと呟いた声は静かに消えていった。