何でも屋と偽りのお姫様~真実の愛を教えて~
「梓沙、遅いから迎えに来た」

「レイヤ……ありがとう」

「いや」



短く返事をするとレイヤは私の手を掴みお店の中へと誘導していく。

黙ったまま私は考え込んでいた。


さっき裏口にいたのは元NO1で間違いないだろう。
ここのホストクラブで働いているんだからあそこにいても不思議ではない。


でも1つだけ気になるのは……。



「何であんなに哀しそうだったんだろう……」

「何がだ?」

「え?あー……何でもない」



思わず漏れた声をレイヤに聞かれてしまったみたいだ。
慌てて誤魔化しながら私はレイヤと席へと戻った。
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