何でも屋と偽りのお姫様~真実の愛を教えて~
「重い……」



NO1を支えながら夜の街を彷徨っていた。


何度起こしても起きないし、置いていく訳にもいかず送っていく事にしたのだが……。
考えたら家も分からないし、この人の知り合いも知らないし、途方に暮れていた。



気が付けばもう既に24時を過ぎており、お店も閉まっている所が多い。
そのせいか辺りは真っ暗だ。


どうしよう、体力の限界も近づいてきている。
この人を家に連れて行く訳にもいかない。


このまま2人で朝を迎えるのだろうか、そう覚悟しかけた時



「何やってんだお前……?」

「は……遥斗!?」



後ろから聞き慣れた声が聞こえたと思ったら、驚いた顔をする遥斗が立っていた。


ビックリしていれば、遥斗は私の支えている男に目を向ける。



「浮気か?」

「ち……違うよ!」

「冗談に決まってんじゃねぇか、お前がそんなことする奴じゃねぇ事は分かってるよ。
ソイツは……あのホストクラブの……」

「そうなの成り行きで一緒に飲んでたんだけど……」



遥斗は私が最後まで言う前にNO1を担ぎ出す。



「大方の状況は把握した、って言うかよ……お前大丈夫か?
こんな時間まで男と2人でいて……婚約者が心配してるんじゃねぇか?」

「……あっ……」



遥斗の言葉で一気に顔が引き攣ったのが分かる。
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