何でも屋と偽りのお姫様~真実の愛を教えて~
夏の日差しが降り注ぐ昼過ぎの事だった。
土曜日という事もあり、街中はいつもより人が多く見られる様な気がする。
会社が休みという事もあり、のんびりとしたかったが……。
また、私の元に悪魔のメールが届いたのだ。
『何でも屋で待っている』
愛想も何もないそんな無機質な言葉が私のスマホへと届けられた。
最初は無視しよと思ったが、何より契約を交わしてしまった私にそんな事は出来なかった。
“偽装恋人として、依頼を手伝う”
それを守らなければ私の人生は無茶苦茶になってしまうだろう。
ハァッとタメ息をつきながら歩くが心はどこか軽やかだった。
どうしてだろう、半ば無理やり脅されて始まった関係。
その原因となる遥斗に会いに行かなければならない。
なのに私は何故かさっきから顔が緩みっぱなしだ。
顔だけじゃない、右手に視線を向ければ小さな紙袋が掲げられていた。
中身はさっき買ったクッキーだ。
そして、遥斗への差し入れ。
なぜこんな物を買ったのか、無理やり理由を突ければ“ある事へのお礼”だ。
でも、そんなの関係なく店へと入っていた。
まるで遥斗に会えることが嬉しいと思っている様に……。
「……って、ないない!
遥斗に会うのが嬉しいとか思ってないし!」
口から出た言葉は自分を言い聞かせるようなものだった。
遥斗に会いたいって思っちゃいけない。
思う方がおかしい。
いつの間にか私の中で遥斗が大きな存在になっているなんて、認めないんだから……。
ギュッと紙袋の取っ手を握りしめ、足早に何でも屋へと向かった。
土曜日という事もあり、街中はいつもより人が多く見られる様な気がする。
会社が休みという事もあり、のんびりとしたかったが……。
また、私の元に悪魔のメールが届いたのだ。
『何でも屋で待っている』
愛想も何もないそんな無機質な言葉が私のスマホへと届けられた。
最初は無視しよと思ったが、何より契約を交わしてしまった私にそんな事は出来なかった。
“偽装恋人として、依頼を手伝う”
それを守らなければ私の人生は無茶苦茶になってしまうだろう。
ハァッとタメ息をつきながら歩くが心はどこか軽やかだった。
どうしてだろう、半ば無理やり脅されて始まった関係。
その原因となる遥斗に会いに行かなければならない。
なのに私は何故かさっきから顔が緩みっぱなしだ。
顔だけじゃない、右手に視線を向ければ小さな紙袋が掲げられていた。
中身はさっき買ったクッキーだ。
そして、遥斗への差し入れ。
なぜこんな物を買ったのか、無理やり理由を突ければ“ある事へのお礼”だ。
でも、そんなの関係なく店へと入っていた。
まるで遥斗に会えることが嬉しいと思っている様に……。
「……って、ないない!
遥斗に会うのが嬉しいとか思ってないし!」
口から出た言葉は自分を言い聞かせるようなものだった。
遥斗に会いたいって思っちゃいけない。
思う方がおかしい。
いつの間にか私の中で遥斗が大きな存在になっているなんて、認めないんだから……。
ギュッと紙袋の取っ手を握りしめ、足早に何でも屋へと向かった。