何でも屋と偽りのお姫様~真実の愛を教えて~
「しかも全部、当たってるしよ!
お前さ……探偵にでもなれば?」
未だゲラゲラと笑う五十嵐さん。
私はというと開いた口が塞がらない状態に陥っていた。
私の推理が当たっているとは微塵も思わなかった。
ビックリしていれば『でも……』と五十嵐さんは口を開いた。
「相手が俺だったからいいが、高価な物を身に付け慣れていないとか他の奴に言うなよ?
逆上して刺されるかもしれねぇぜ?」
「……すみません」
「ばーか。
俺は何とも思ってねぇよ。
実際にそうだしこういった堅苦しいのは嫌いなんだ」
五十嵐さんはそう言いながらニカッと笑みを浮かべた。
きっとこの人は真っ直ぐな人なのだろう。
“偽り”なんて似合わないような笑みで笑う彼に私の心は痛くなった。
だから私の口は余計な事を喋ってしまう。
「……私だって同じです。
こういうの嫌いなんです。
いくら着飾っても私自身は消せない。
自分らしくないと分かっているのにそれに逆らえず染まろうとする。
馬鹿みたい……」
つい零れた愚痴に驚いていたのは五十嵐さんではなく私だった。
今まで誰にも愚痴を言った事がなかった。
そんな私が簡単に愚痴をこぼすなんて……。
しかも初対面の人にだ。
「……そのドレスさ……」
驚く私に対して五十嵐さんはどこか哀しそうだった。
そんな理由が私に分かるはずもなくただ彼を見つめていた。
お前さ……探偵にでもなれば?」
未だゲラゲラと笑う五十嵐さん。
私はというと開いた口が塞がらない状態に陥っていた。
私の推理が当たっているとは微塵も思わなかった。
ビックリしていれば『でも……』と五十嵐さんは口を開いた。
「相手が俺だったからいいが、高価な物を身に付け慣れていないとか他の奴に言うなよ?
逆上して刺されるかもしれねぇぜ?」
「……すみません」
「ばーか。
俺は何とも思ってねぇよ。
実際にそうだしこういった堅苦しいのは嫌いなんだ」
五十嵐さんはそう言いながらニカッと笑みを浮かべた。
きっとこの人は真っ直ぐな人なのだろう。
“偽り”なんて似合わないような笑みで笑う彼に私の心は痛くなった。
だから私の口は余計な事を喋ってしまう。
「……私だって同じです。
こういうの嫌いなんです。
いくら着飾っても私自身は消せない。
自分らしくないと分かっているのにそれに逆らえず染まろうとする。
馬鹿みたい……」
つい零れた愚痴に驚いていたのは五十嵐さんではなく私だった。
今まで誰にも愚痴を言った事がなかった。
そんな私が簡単に愚痴をこぼすなんて……。
しかも初対面の人にだ。
「……そのドレスさ……」
驚く私に対して五十嵐さんはどこか哀しそうだった。
そんな理由が私に分かるはずもなくただ彼を見つめていた。