何でも屋と偽りのお姫様~真実の愛を教えて~
「大学時代に……親友がいたんだ」
「え……?」
いきなりの言葉に驚きながら顔を上げる。
遥斗はテーブルにグラスを置くとソファーへと背中を預けていた。
哀しそうな笑顔が胸へと刻み込まれる。
ズキリと胸が痛んだが口を開くことが出来なかった。
「九条っていう同い年の男で……入学してから卒業までずっと一緒だった」
九条さんの話をする遥斗の顔は優しく見えた。
でもやっぱり哀しそうで、今にも泣き出しそうだ。
そんな遥斗の顔をこれ以上見ていたくなくて顔を背けながら彼の手を握った。
「梓沙……ありがとな……」
ぎゅっと力が籠められ、しっかりと繋がった私たちの手。
遥斗の寂しそうな声に何も言えなくて、代わりに掌に力を籠めた。
遥斗に負けないくらい強く握りしめる。
彼の寂しさが少しでも和らぎます様に、そう願いを込めて……。
「九条と一緒にいると楽しかった。
毎日、馬鹿やって……卒業してからもずっと……ずっと……」
九条さんの事を思い出しているのか遥斗の体は小刻みに震えていた。
彼にとっては辛い思い出でもあるのだろう。
そんな辛そうな顔をしないで、もう思い出さなくてもいい。
「もういいから……」
「でもアイツは……」
「遥斗!!」
遥斗の声を遮って私は大声を出す。
無意識に体が動いていた。
フワリと香るスパイシーな匂い。
遥斗の大きな体を全身で包み込む。
いつも自信満々で格好良い遥斗がこんなに震えている。
どうして?遥斗が苦しいと私も苦しいよ。
初めて味合う感情に心が引き裂かれそうになった。
私には何も出来ない。
遥斗の事を何も知らないし、どうすればいいかもわからない。
遥斗の苦しみを……私は晴らすことが出来ない。
「え……?」
いきなりの言葉に驚きながら顔を上げる。
遥斗はテーブルにグラスを置くとソファーへと背中を預けていた。
哀しそうな笑顔が胸へと刻み込まれる。
ズキリと胸が痛んだが口を開くことが出来なかった。
「九条っていう同い年の男で……入学してから卒業までずっと一緒だった」
九条さんの話をする遥斗の顔は優しく見えた。
でもやっぱり哀しそうで、今にも泣き出しそうだ。
そんな遥斗の顔をこれ以上見ていたくなくて顔を背けながら彼の手を握った。
「梓沙……ありがとな……」
ぎゅっと力が籠められ、しっかりと繋がった私たちの手。
遥斗の寂しそうな声に何も言えなくて、代わりに掌に力を籠めた。
遥斗に負けないくらい強く握りしめる。
彼の寂しさが少しでも和らぎます様に、そう願いを込めて……。
「九条と一緒にいると楽しかった。
毎日、馬鹿やって……卒業してからもずっと……ずっと……」
九条さんの事を思い出しているのか遥斗の体は小刻みに震えていた。
彼にとっては辛い思い出でもあるのだろう。
そんな辛そうな顔をしないで、もう思い出さなくてもいい。
「もういいから……」
「でもアイツは……」
「遥斗!!」
遥斗の声を遮って私は大声を出す。
無意識に体が動いていた。
フワリと香るスパイシーな匂い。
遥斗の大きな体を全身で包み込む。
いつも自信満々で格好良い遥斗がこんなに震えている。
どうして?遥斗が苦しいと私も苦しいよ。
初めて味合う感情に心が引き裂かれそうになった。
私には何も出来ない。
遥斗の事を何も知らないし、どうすればいいかもわからない。
遥斗の苦しみを……私は晴らすことが出来ない。