何でも屋と偽りのお姫様~真実の愛を教えて~
「終わった……もう……遥斗と会う事は……ないんだ……」



自分で決めた事なのに考えれば考えるほど哀しくなる。
あの笑顔を見る事も、あの声で名前を呼ばれる事も……
もうないんだ……。



「あは……ははっ……」



乾いた笑い声が公園へと消えていく。
辺りはすっかりと暗くなっており誰もいない公園に私の笑い声と鼻を啜る音だけが響いていた。



「いつの間に……こんなに好きになってたんだろう……」




『お前は今日から俺の偽装恋人になって何でも屋の依頼を手伝え』



脅されて始まった関係だったのに……。




『お前は操り人形なんかじゃねぇ。
くだらねぇちっぽけな世界で……お前がこれ以上傷つく姿なんか見たくねぇよ』



いつも私を正しい道へと導いれくれた。
口は悪いし、性格だって難があるけど……。


遥斗はいつだって優しかった……。



もう会えないと思うと苦しくて仕方がなかった。
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