何でも屋と偽りのお姫様~真実の愛を教えて~
「……好きな人が出来ました」




真っ暗な部屋に私の声だけが響き渡る。

拓哉さんは今、何を思っているだろうか。


怒り?それとも哀しみ?

どっちにしても罪悪感だけが心に残る。


本気で大好きだったから
愛し合ってたと思うから……。


私が遥斗を好きにならなければ……
これからもずっと一緒にいたと思う。



「本当にすみませ……痛ッ!!」



謝ろうと頭を下げた時
パンと乾いた音が部屋に響いた。


じんじんと頬が熱くなっていく。


“叩かれた”


すぐ理解は出来たけど、心が痛くなっていく。
頬の痛みなんて自業自得だ。
こんな事では償えないって分かっている。


でも、拓哉さんを裏切ってしまったという事の方が私にとっては痛くて辛いんだ。
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