何でも屋と偽りのお姫様~真実の愛を教えて~
「お義兄さん!大丈夫ですか!?」



肩に手を置き軽く揺らす。
お義兄さんはブツブツと何かを言いながら震えつづけていた。


しっかりと聞こえた単語は1つだけだった。


“ごめんな”


確かにそう言っていた。
お義兄さんの過去に何があったかのかは知らないけどこれだけは分かる。


後悔している事があるんだって。



「……お前……何でここに……。
俺に会いに来てくれたのか……?」



光がない目で私を見つめたかと思うと私の両肩の手を置き強い力で揺らし始めた。



「お義兄さ……ん……?」



訳が分からずされるがままにされていた。
どうやらお義兄さんは私を誰かと勘違いしているみたいだ。



今にも泣きそうなお義兄さんの顔を見ながら何もできない自分の無力さを痛感していた。
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