何でも屋と偽りのお姫様~真実の愛を教えて~
こんな時……
あの人ならどうするだろうか。


頭に浮かんだのは私の好きな人の顔だった。
遥斗だったら、困っている人の為に最善を尽くすだろう。


私は……
このまま見て見ぬフリをするの?


そんな事……出来ない。
したくないよ……!



「お義兄さん。
後悔している事があるなら今からでも立ち向かった方がいいと思います」

「立ち向かう……」

「はい。
過ちを犯さない人間なんていません。
大切なのはその後、自分がどうするかです。
後悔したまま生きるなんて……そんなの哀しいですよ!」



お義兄さんの瞳を真っ直ぐに見つめながら自分の想いを伝える。


何も知らないくせに私なんかがあれこれ言っちゃ駄目だと思うけど……。
お義兄さんの哀しい顔を見ていると止まらなくなってしまう。



「何度間違えたっていいじゃないですか。
最後の最後で笑顔になれれば……それでいいと思います」



過ちを犯して、それを乗り越えていく。
その繰り返しで……強くなっていくんだ。
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