何でも屋と偽りのお姫様~真実の愛を教えて~
「俺とキミは同じはずなのに……。
いつもキミはキラキラと輝いていた」



お義兄さんは何かを堪える様に言うと私を見下ろした。
その唇は震えていて微かに声も震えているように感じた。



「俺は堕ちていくだけなのに……何でキミだけ……。
そんなの納得できない。キミも堕ちればいい。
俺と同じように……柊家に染まればいい!!」



初めて聞くお義兄さんの怒鳴り声に驚きながらも目を逸らすことが出来なかった。


お義兄さんの過去は知らないけど私が出来る事があれば力になりたい。
だって……誰かが後悔するのをもう見たくないから。


誰かの笑顔を見れるなら私はどんな事だってする。



「……お義兄さん……。
一緒に闘いませんか……?
私がお手伝いしますから」

「……っ……自分の事も出来ないキミに一体何が出来るの?」

「そ……それは……」



図星すぎて何も言えないけど、それでも諦めたくなかった。
後悔しているならやり直せばいい。


何度だって……立ち向かえばいい。
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