何でも屋と偽りのお姫様~真実の愛を教えて~
「……強くなったな……お前は」

「あっ……」



くしゃりと大きな手で私の頭を撫でるレイヤ。
その顔は無表情だったけど、私には凄く温かく感じた。
彼の掌の大きさを頭で感じていれば力なくレイヤは呟いた。



「違うか。
あの人がお前を変えたんだな」

「レイヤ……?」

「……」



レイヤは哀しそうに口元を緩めると真っ直ぐに手を伸ばした。
その方角に私も視線を向ける。



「この先をずっと進めば公園がある。
そこまで何としてでも駆け抜けろ」

「公園……?」

「あぁ。
そこに着けさえすればもう安心だ」



レイヤは私に目を向けると黙ったまま背を向ける。



「行け。
俺とカオルも後から行く」

「戻るの?」

「あぁ。
流石にあの人数をカオルだけに任せる訳にはいかないからな」

「じゃあ私も……」

「お前は来るな」



突き放す様な言葉に私はそれ以上何も言えなくなってしまう。
私が行っても何も役に立てないし、足手まといだって事は十分に分かっている。


でも……。
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