何でも屋と偽りのお姫様~真実の愛を教えて~
「こうすれば少しは牽制になるだろう」



密着する私たちの体。
遥斗の体温が体越しに伝わってきて凄く恥ずかしい。



「近いよ遥斗!」

「うっせぇ、見られるお前が悪い」

「だから見られてるのは遥斗だってば!」



軽く言い合いをしていれば、後ろから男女の悲鳴が聞こえてきた。



「何よー彼女だったの!?」

「俺のタイプだったのによー!!」



様々な悲鳴が飛び交う中、遥斗だけはニヤリと笑みを浮かべていた。
それは悪魔顔負けの笑みだ……。



「牽制……成功。
ちょろいねガキは」

「……その子たちに嫉妬してるくせに」

「うっ……それとこれとは話が別だ……って。
お前だって嫉妬してるくせに」

「う……うるさいよ!」



嫉妬するのは仕方ないじゃない、好きなんだもん。


でも……。
こうやって嫉妬し合える関係って素敵だと思う。


一方的じゃなくて……お互いに愛し合ってるていう証拠だもん。
恥ずかしいけど嬉しいな。
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