何でも屋と偽りのお姫様~真実の愛を教えて~
「はぁ!?」



思わず素っ頓狂な声を上げてしまう。


いや、普通はこうなるだろう。

いきなりキスをされた挙句に……
『今日からお前は俺のモノだから』と言われたら……。


この人、頭大丈夫かな?
どさくさに紛れて失礼な事を思う私。


肝心の五十嵐さんはというと面白そうに私を見ていた。



「ワリィ、言葉が足りなかったかもな」

「え?」



言葉が足りなかった、という事はさっきのは間違いだって事だよね。


そりゃそうか。
いくらなんでもそんな訳……。


ホッと安堵のタメ息を突こうとした時だった。



「お前は今日から俺の偽装恋人になって何でも屋の依頼を手伝え」



安心している場合ではなかった。

更に変な注文が来た……。



「何言ってるんですか。
そんな事やる訳ない……」

「バカ。
別に同意なんて必要としてねぇんだよ。
俺はお前の為にセクハラをなくした。
今度はお前が俺の為に尽くす番だろうが」



いやいや。
別に頼んでないし。


そう言いたかったが実際、物凄く助かったから言うに言えない。


だからと言って素直にYESと言える訳がない。
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