何でも屋と偽りのお姫様~真実の愛を教えて~
「それでこそ梓沙だ」

「っで?
私は何を……」



私が口を開くと同時に五十嵐さんは立ち上がり私の隣へと腰を下ろした。


……デジャヴだろうか?
前にもこんな事があった気がする。


そう思っていればグイッと五十嵐さんの顔が私の目の前までやってくる。


整った顔が急にドアップできたせいか鼓動が大きく高鳴った。
でも冷静なフリをしながら口を開く。



「五十嵐さ……ん!?」



最後まで名前を呼べなかったのは唇を動かせなかったせい。
その原因は……。



「んっあっ……」



五十嵐さんに急に唇を奪われたから。
いわゆる……キスだ……。



「な……何するんですか……!?」



漸く解放された唇。

睨みつける様に彼を見れば五十嵐さんは不敵な笑みを浮かべた。



「今日からお前は俺のモノだから」



訳の分からない言葉を添えて……。
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