何でも屋と偽りのお姫様~真実の愛を教えて~
「そう不安そうな顔すんじゃねぇよ。
偽装だろうが……お前は俺の恋人だ。
俺が守ってやるさ……婚約者や他の事からもな」
そう言って優しく笑う五十嵐さん。
さっきまでの不敵な笑みとは全く違う。
訳が分からない事を私に押し付ける癖に……。
何でこんな優しい顔をするの……?
ただからかっているだけ?
分からない。
その理由を知りたいような知りたくないような……。
不思議な気持ちになる。
「梓沙」
「何ですか、五十嵐さん」
「恋人なんだから……。
名前で呼べよ」
「“偽装”が抜けていますよ。
……遥斗さん」
照れたくないのに反射的に照れてしまう自分を憎みながらも彼の名前を口にする。
そうすればいきなり、目の前が真っ暗になった。
遠くの方でバサリと何かが落ちた音が聞こえる。
たぶん、資料だろう。
でも今はどうでもいい。
だって……。
「何でキスするんですか!!」
「“さん”はいらねぇ。
ちゃんと呼ばねぇと何度だってするぞ」
そう言いながら唇を近づける遥斗さん。
仕方なく……私は彼の名前を唇に刻んだ。
「……遥斗……」
婚約者ですら“さん”付なのに。
不思議な気分になりながら私はもう1度、唇を動かす。
「遥斗」
「っ……」
何が起こったのだろうか。
遥斗の顔が紅く染まったと思ったら急に彼の胸の中へと閉じ込められた。
真っ暗な視界の中
今まで気付かなかった刺激的でスパイシーな香りが私の鼻を掠めた。
偽装だろうが……お前は俺の恋人だ。
俺が守ってやるさ……婚約者や他の事からもな」
そう言って優しく笑う五十嵐さん。
さっきまでの不敵な笑みとは全く違う。
訳が分からない事を私に押し付ける癖に……。
何でこんな優しい顔をするの……?
ただからかっているだけ?
分からない。
その理由を知りたいような知りたくないような……。
不思議な気持ちになる。
「梓沙」
「何ですか、五十嵐さん」
「恋人なんだから……。
名前で呼べよ」
「“偽装”が抜けていますよ。
……遥斗さん」
照れたくないのに反射的に照れてしまう自分を憎みながらも彼の名前を口にする。
そうすればいきなり、目の前が真っ暗になった。
遠くの方でバサリと何かが落ちた音が聞こえる。
たぶん、資料だろう。
でも今はどうでもいい。
だって……。
「何でキスするんですか!!」
「“さん”はいらねぇ。
ちゃんと呼ばねぇと何度だってするぞ」
そう言いながら唇を近づける遥斗さん。
仕方なく……私は彼の名前を唇に刻んだ。
「……遥斗……」
婚約者ですら“さん”付なのに。
不思議な気分になりながら私はもう1度、唇を動かす。
「遥斗」
「っ……」
何が起こったのだろうか。
遥斗の顔が紅く染まったと思ったら急に彼の胸の中へと閉じ込められた。
真っ暗な視界の中
今まで気付かなかった刺激的でスパイシーな香りが私の鼻を掠めた。