何でも屋と偽りのお姫様~真実の愛を教えて~
「だからもう金は必要ない。
そのうちホストは辞めるつもりだ。
……何の問題もない」



淡々と語るレイヤだが私には意味が理解できなかった。


ホストは辞める。
だから、もう問題はなくなるって事?


って事は今は問題があるっていう事。
しかもホスト絡みでの問題。


でもそれって辞めたからってあっさり解決するものだろうか?



「レイヤ、無理しないでね」

「お前だけには言われたくはない。
いつも1人で抱え込む癖に」



タメ息交じりにレイヤは言うと、そっと体を起こしていた。
そして、ソファーにもたれている私に顔を近づける。


なにこの流れ。
まるでキスをされるみたい。


ありえない事を考えていれば、レイヤの手が私の頬にあてられた。
優しく包み込まれ、流石の私も目を丸くする。


幼馴染だからってこんな事をされたら恥ずかしいよ。


でも、何故か体が動かなかった。
ゆっくり迫ってくるレイヤの顔をただ見つめる事しか出来ない。


ま……まってよ、本当に……?


唇が重なるまであと1cm。


その瞬間



「ふざけんじゃねぇ!!」



怒鳴り声がホストクラブへと響き渡った。
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