何でも屋と偽りのお姫様~真実の愛を教えて~
「……じゃあ質問を変えるね。
何でホストクラブで働いてたの?」

「……」

「言いたくない?」



無表情の顔が少し曇ったのが分かる。
どうやら言いにくいことの様だ。


無理に聞くのはよくないよね。
ヨウコさんや遥斗には申し訳ないけどレイヤを困らせる真似はしたくない。


そう思い、話を掛けようとした時



「……金が欲しかっただけだ」

「え……?
レイヤって昔からお金に無関心じゃなかったっけ?
何か欲しい物でもあるの?」

「……探しても見つからなかった。
だから他県へ探しに行くつもりだった」

「ん?」



レイヤはソファーに背中を預けると考え込むように目を閉じた。


何のことを言っているのだろうか?
頭をフル回転させても理解が出来ない。
諦めた様に私はレイヤと同じようにソファーに背中を預ける。



手と手が触れ合いそうなほどの至近距離。


これが他の男の人なら不快感とか、胸の高鳴りがあったかもしれない。
でも、相手がレイヤだという事もあり私は完全にリラックスをしていた。


この距離感が心地良い。


そう思っていれば、いきなり手を握られる。



「レイヤ……?」



顔を隣に向ければレイヤも同じ様に私の方を見ていた。



「……お前を探していた。
でももう必要ない、ココにいるから」



私を探していた……?
思いがけない言葉に私は呆然とレイヤを見ていた。
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