男の秘密
「あるわよ。見たでしょ。でも、生で見るならノースリーブでしょ」

ニヤニヤと意地の悪い笑顔を向けてくる。

「京子さん俺の反応見て楽しんでるでしょ」

「うん。だって、今までこんなに慌てたり、喜んだりする忍君見た事ないもん」

忍も自覚があった。

木戸の前では喜怒哀楽が普通に出せるが、敵を作らない為に仕事場ではいつも笑顔を張り付かせている。

それなのに、優の事となるとそれが難しい。

「この後、優を送っていって欲しいんですが」

仕事用の忍に戻り安達に話しかけると、つまらなさそうな顔をされた。

「いいけど、忍君が送らないの?」

「今、優が変な奴に絡まれてて、男の俺が送ると拙(まず)いんです」

「分かったわ」

そんな会話をしているうちに、優が寝室から出て来た。

「案外胸大きいわよね」

コソリと耳元で囁かれ仕事用の顔が崩れる。

睨みながら京子を見ると舌を出しながら笑っていた。

完全に遊ばれている事を自覚して、ため息をつく。
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