男の秘密
朝、物音で目を覚まして辺りを伺うと、スーツに着替えた羽奈が、出勤するところだった。

「おはよう。昨日は遅くまでゴメンネ」

「おはよう。今日はココでゆっくりしてて。
 私も早めに仕事を切り上げて帰ってくるから、一緒にご飯食べましょう。
 あ、朝食用意してあるから、食べられるようなら食べて」

それだけ言うと、羽奈は部屋を後にした。

羽奈の家で一人で過ごす事は初めてで、勝手に色々触るわけにもいかず、シャワーを借りてさっぱりする事にした。

昨日の事を話したお陰で、気持ちが幾分楽になっていたので、羽奈の用意してくれた朝食をもそもそと食べる。

『暇よね』

朝食は一人だからか、食欲が無く、半分ほどしか食べられず、直ぐに片づけた。

簡単に掃除や洗濯をしてみるが、大して汚れていない部屋なので、直ぐにやることが無くなった。

部屋を見渡すが、羽奈の部屋にも余り物が無く、本棚の本は難しいものばかりで、気分の沈んでいる優には手に取ろうと思えないものばかりだった。

仕方なく、目の前にあるテレビのリモコンに手を伸ばす。

『凄く久しぶりだわ』

自分の部屋にテレビが無く、羽奈の家でも羽奈は、BGM程度につけるか、時間が有る時映画を見る位だと言ってつける事が無かった。

テレビがついた瞬間目に飛び込んできたものに優は驚いた。
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