男の秘密
「結婚式の事。優は俺の奥さんになってくれるんだろ?」
「あ!はい。そうです」
結婚の事を思い出して慌てて答えたら、言葉が戻っていて、その事に気付き更に慌ててしまう。
「ちょっと間に合わせっぽくて申し訳ないけど」
そう言って、ポケットの中から出して来たのは、指輪のケースだった。
忍はソファーから立ち上がり、優の足元に跪き、プロポーズの言葉を述べる。
「斉藤優さん。俺と結婚してください。」
「喜んで」
こんな風に改めてプロポーズされるとは思っておらず、優の目から喜びの涙が浮かんだ。
指輪を忍に嵌めて貰っている間も、涙は止まらない。
その涙を忍の指が掬ってから、そっと唇にキスされた。
唇が離れると、今度はそっと抱きしめられ、幸せ一杯の気持ちになった。
目を閉じると両親の顔が浮かび、失うことを恐れてはいけないと両親に言われている気がした。
優が落ち着いてから二人は病院を後にする。
忍を拾ったあの日、まさかこんな日が来るとは全く想像していなかったと優は振り返った。
そして、これから私はこの人と一緒の道を歩いていくスタートラインに立ったのだと思った。
それは長い長い道の始まりに過ぎない。
完
「あ!はい。そうです」
結婚の事を思い出して慌てて答えたら、言葉が戻っていて、その事に気付き更に慌ててしまう。
「ちょっと間に合わせっぽくて申し訳ないけど」
そう言って、ポケットの中から出して来たのは、指輪のケースだった。
忍はソファーから立ち上がり、優の足元に跪き、プロポーズの言葉を述べる。
「斉藤優さん。俺と結婚してください。」
「喜んで」
こんな風に改めてプロポーズされるとは思っておらず、優の目から喜びの涙が浮かんだ。
指輪を忍に嵌めて貰っている間も、涙は止まらない。
その涙を忍の指が掬ってから、そっと唇にキスされた。
唇が離れると、今度はそっと抱きしめられ、幸せ一杯の気持ちになった。
目を閉じると両親の顔が浮かび、失うことを恐れてはいけないと両親に言われている気がした。
優が落ち着いてから二人は病院を後にする。
忍を拾ったあの日、まさかこんな日が来るとは全く想像していなかったと優は振り返った。
そして、これから私はこの人と一緒の道を歩いていくスタートラインに立ったのだと思った。
それは長い長い道の始まりに過ぎない。
完
