男の秘密
顔の火照りを落ち着かせる為に、深呼吸を数回してみる。

『この程度でドキドキし過ぎよね』

人の恋バナを聞く機会もあまり無く、自分の経験は勿論無い優は、彼氏かどうか聞かれた位で動揺してしまった。
忍とのメールのやり取りで、仲良くなった気でいたが、忍とは今度の食事で会うのが二回目だ。

彼氏では無い、だから「彼氏じゃないわ」と言えば良いのに、それが言えなかった。

周りに彼氏がいない事を知られるのが恥ずかしいのもあるが、優の気持ちが否定的な事を言いたくなかった。

『でも、何て説明したらいいのかしら・・・』

メールを打とうとするが、書出しから進まない。

このままでは仕事にならない。

まず、昼休みに羽奈とランチが出来るか確認を取ることにした。

羽奈に聞いてもらえば、良い案が出る気がして、やっと落ち着いてきた。

遅れてしまった分の仕事を、急ピッチで進め、お昼に備える。
< 41 / 246 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop