男の秘密
「何って、部屋の掃除や買い物したり、音楽を聴いて画集を眺めたり、する事は沢山あるわよ」

『本当はネットで株式みたり、日経読んだりする時間が長いんだけど、それは内緒ね』

ふふふっと笑いながら加藤に話す。

「でも、彼氏は居ないんだ。良かった」

『何が良かったの?!』

ホッとした顔をしている加藤に心の中で突っ込みを入れる。

「明日も仕事だし、そろそろ お開きにしましょう。」

そう言って伝票を持って立ち上がろうとしたが、伝票は加藤が一瞬早く奪った。

「いいよ。幹事を無理やりさせたんだから、俺が払う」

「でも・・」

「こういう時って、男が払うものでしょ!」

爽やかに笑いながらレジに向かう加藤に、不思議そうな顔をした。

『こういう時ってどういう時?同期会は割り勘よね。友達同士も割り勘だし・・。今はどんな時?』

おごって貰う理由の無い優はとても困惑していた。

『じゃぁ今度は私が出せば良いって事かしら』

レジで金額を割ってお金を払うよりは、店を出てから支払うか、次回自分が出した方がいいと思い、加藤に礼を言って店を出た。
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